東京都市大塩尻vs市立長野(写真=田中紘夢)

 ここまでシュートゼロの都市大塩尻だが、黙ってはいない。後半は右サイドを中心にギアを上げると、43分にドリブラーの平松知也を投入して加速。46分には右サイドでの崩しから、中央で宗村和平が左足を振り抜き、1点差に迫った。

 その後も攻勢を強めた都市大塩尻だが、52分に落とし穴。市立長野は小林のスルーパスから金子太一が抜け出すと、クロスを関が押し込んだ。「絶対にクロスを上げてくれると思っていたので、自分は走るしかなかった」と関。劣勢の中でワンチャンスを生かし、再びリードを2点に広げる。

 相手の勢いにやや呑まれた市立長野だが、落ち着きを取り戻した。「繋ぐのが自分たちのスタイル」と勝山壱生主将が言うように、セーフティにクリアすることなくポゼッションを貫徹。後半は都市大塩尻が4バックから3バックに変更したが、それにも徐々に順応していった。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長野予選