徳島市立 vs 徳島商(写真=柏原敏)

 守備面では両校ともCB陣の高さと強さに見応えがあった。徳島市立はDF瀬口竣介、徳島商はDF朝比奈楓汰。セットプレー時のマッチアップも見応えがあった。

 前半はスコアレスドロー。

 徳島市立がポゼッション率で上回ったものの、この時点ではまだどちらが優勢とも言い難かった。しかし、後半に戦局が一変する。きっかけは後半立ち上がり直後に生まれた徳島市立の先制点。そして、先制点に至ったのは、やはり前半から優位性を生み出せていたサイド攻撃。

 右サイドで生まれた得点だが、作りは左サイドだった。

 また、後半立ち上がりの徳島市立を前半と比較すると、攻撃時のポジショニングに違和感があった。ピッチレベルでは把握しづらかったが、右サイドハーフのMF吉田壮汰が攻撃時にFW付近まで顔を出している回数が増加している印象を受けた。偶発的なものにしては明確すぎる動きだったので、おそらくハーフタイム時の指示による意図的な変更があったと推測する。

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▽第101回全国高校サッカー選手権徳島予選
第101回全国高校サッカー選手権徳島予選