細田学園 vs 浦和西(写真=河野正)

 しかしS2Bリーグ(埼玉県2部)4位の浦和西が、後半の半ば過ぎあたりからペースを握り始めた。左右のCKを獲得する回数がぐっと増え、とうとうそのセットプレーから同点ゴール。24分、MF片野駿(3年)の蹴った左CKを長身の右SB米田新二郎(3年)が合わせたのだ。

 やや守勢に回っていた細田学園だが、37分にPKを獲得。願ってもない勝ち越しのチャンスを迎えたが、MF樋口颯太(3年)が右に蹴ったシュートは、相手GK宇都宮良偉(3年)に弾き飛ばされてしまう。

 ロスタイムに浦和西は、左SB金子瑞希(3年)がゴール前で得たFKから好シュートをお見舞いしたが、GK浅倉達也の好守に阻止された。

 1-1のまま延長戦を20分戦ったが、ともに決定打を放てず、PK戦へともつれ込む。

 両チームとも3人目までが成功したが、先蹴りの細田学園は4人目が失敗。ところが浦和西はこれを決めれば8強入りという場面で、5人目が外してしまう。6人目は細田学園がきっちり決めたのに対し、浦和西はGK浅倉にセーブされ、5-4で決着がついた。

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