後半に入っても先にチャンスを作ったのは都立野津田。1分、DF4島田光樹(3年)からのクロスにFW11水田飛羽(3年)が走り込んでシュートを狙うも、これは惜しくも合わず。8分にはMF10田中来夢(3年)にCKにDF島田がヘディングシュートを放つものの、都立町田工GK若林がファインセーブを見せる。
都立野津田 vs 都立町田工
押し込みながらも、なかなかゴールを挙げることができない都立野津田。都立町田工は、GK若林の好守などで耐えながらカウンターからゴールを狙う。
すると後半13分、中盤でFW谷本がボールを受けると、必死にキープ。抜け出したMF9佐藤知哉(3年)へ絶妙のタイミングでパスを送ると、佐藤が相手GKをかわしてシュート。ボールはネットを揺らし、都立町田工が勝ち越しゴールを奪う。
追い付きたい都立野津田は後半18分、ペナルティエリア内で選手が倒されPKを獲得すると、キッカーのDF島田が落ち着いて決め、試合を振り出しに戻す。
登録メンバーが13人、そしてこの日の試合でも全員がハードワークを見せていた都立町田工イレブンは、試合後半に差し掛かると、足をつる選手が多数。しかし交代のカードがなかなか切れず厳しい展開に。
足が止まってきた都立町田工に対し、都立野津田は後半29分、MF田中が左サイドからスピードを活かして攻め上がると自らシュート。これがネットに突き刺さり、3-2と逆転に成功する。
都立町田工は必死の反撃を試みるも、FW谷本も足をつってしまうなど、本来の攻撃力を発揮することができない。すると都立野津田は後半アディショナルタイムにも4点目を奪いリードを広げる。
試合は間もなく終了のホイッスルが吹かれ、都立野津田が苦しみながらも都立町田工に4-2と逆転勝利し2次予選進出を決めた。都立町田工はメンバーが少ないながら見事な戦いぶりを見せるも、都大会には一歩及ばず。1次予選で姿を消すこととなった。
(文・写真=風間久志)
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
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