文化学園大学杉並中学・高等学校のDF中村万里は激しく戦った(写真=多田哲平)

 ところが後半に入ると文化学園大杉並の圧力を受ける。48分の相手MF6梶原光樹(1年)の際どいシュートはGK1赤羽克哉(3年)のファインセーブで凌いだが、52分にはペナルティエリア外約2メートル付近で相手を倒してFKを献上。これをMF10武智圭梧(2年)にゴール左に狙われ、またも危険なシーンを作られた。

 それでも、このピンチを凌ぐとクーリングブレイク明けの70分、ディフェンスラインの裏に抜け出した松浦が冷静にゴール右を打ち抜き、待望の追加点をゲット。

 4点のリードを広げて精神的余裕を手にした駒込はその後、試合を上手く進めて、そのまま勝利。見事に1次予選突破を決めた。都大会進出は5年連続だ。

 もっとも0-4で敗れたとはいえ文化学園大杉並の後半の反撃は見応えがあった。MF18勝田悠吾(3年)はプレッシャーの厳しいなかでも展開力を発揮し、FW14茂手木稜は鋭い突破を披露。途中出場のFW11首藤大翔(3年)はプレー時間は短いながらもピッチを幅広く奔走した。また守備ではGK1田中浩佑(3年)が果敢な飛び出しを見せ、DF2中村万里(3年)とDF9南篠連(3年)は最後まで激しく戦った。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選