MF岡野亜門を中心に明治学院も最後までゴールを目指した(写真=多田哲平)

 そして後半、都立国立はギアが上がったかのように明治学院陣内に攻め入る。最前線のFW22藤井武(2年)のスピードと雨で濡れたピッチを活かしながら、素早い球足のパスを前線に供給して攻撃を展開していった。

 待望の先制点が生まれたのは48分。縦パスに抜け出した藤井がGKの位置を見て冷静にゴールへと流し込んだ。

 水たまりに滑りながら喜びを爆発させた都立国立の選手たち。しかし、その後の飲水タイムで「最後まで走り切ろうぜ」と引き締め直すと、終了のホイッスルが鳴るまでディフェンスラインが集中を欠くことなく1点を守り切って勝利。1回戦の足立学園戦(3-0)、2回戦の都立南葛飾戦(4-0)に続き、ブロック決勝でも完封に成功。安定した戦いで2年ぶりに都大会への切符を掴んだ。

 一方、惜しくも敗れた明治学院も好ゲームを演じた。DF2中村優理(3年)、DF4佐藤克磨(2年)、DF17大和田柊吾(2年)の3バックは固いブロックを構築。またMF7岡野亜門(3年)は確かなテクニックで攻撃をクリエイトした。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選