実践学園のDF百瀬健は圧巻のミドルシュートを決めた(写真=矢島公彦)
國學院久我山の李済華監督は試合後に「前半にビッグチャンスを何度も外して自分たちで苦しんでしまった。2点目は値千金でしたね」と振り返りながら「ホッとしています。この年になって、こういう嬉しさを味わえるなんて冥利に尽きます」と笑顔を見せた。
一方で、5年ぶり4回目の冬の全国を目指した実践学園は惜しくも及ばずも、持ち前の力強さを発揮した。圧巻の同点ゴールを決めた百瀬は粘り強い守備でも貢献。またDF2中嶋惇仁(3年)、DF3鈴木嘉人(2年)、DF4清水目航希(3年)の3バックが決死のシュートブロックを見せれば、GK17宮崎幹広(2年)は的確なコーチングを続け、FW9牧山翔汰(3年)とFW11瀧正也(3年)の2トップは果敢に仕掛けて打開を図った。
実践学園を率いる深町公一監督は「後半は運動量が落ちて間延びして、相手にスペースを与えてしまった。でも2点目を取られるまではうちらしいサッカーをしたし、ゴールまで身体を張ってよく頑張った。選手たちを褒めたい」と労った。
(文=多田哲平、写真=矢島公彦)
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選