それでも高知中央は「相手は頑張るチームだと知っていたし、ハーフタイムで後ろからつなぐことを確認して冷静に実行できた」キャプテン小寺を中心に時間を賢く消費。後半はシュートこそ放てなかったが、前半7本撃たれた高松商のシュートを3本に抑えて完封勝ち。耐える時間帯が大半を占める中にあっても「3年生を中心に1年間前向きにやってきた」(近藤監督)最終成果として最も必要だった四国プリンス復帰のミッションを達成した。
翌日の決勝戦ではFC今治U-18に1-5と大敗を喫したが「四国プリンスではチームが勝てるように献身的なプレーをしていきたい」と意気込んだ松尾をはじめとする2年生以下にとっては来季に向けていいケーススタディとなったはず。プレミア参入戦決勝で市立船橋に敗れ2年連続で涙を呑んだ愛媛FC U-18を筆頭に、徳島市立、徳島ヴォルティスユース、今治東中等教育学校、カマタマーレ讃岐U-18、四国学院大学香川西、大手前高松、徳島北、FC今治U-18、高知中央の10チームが参加する「高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ四国2023」は、例年以上の熱戦が期待できそうだ。
(文・写真=寺下友徳)
▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2022プリンスリーグ四国 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2022プリンスリーグ四国 プレーオフ(参入戦)