ディフェンスリーダーとして無失点に貢献した大冠DF55戸島大輔(写真=会田健司)
ここまで鉄壁の守備で勝ち上がってきた大冠だが、そのきっかけとなったのが決勝トーナメント2回戦。この試合が不戦勝となったことで北千里と練習試合を行ったが、前からのプレスがハマらず7失点の大敗を喫した。
その大量失点がキッカケとなり"前からドンドン行く"という基本路線は変えず、細かい調整を加えたことで粘り強さが生まれた。指揮官が「一戦一戦が自信に繋がるので、勝つというのは何事にも代えられないトレーニングになる」と話すように、選手たちも勝ち上がりながら自信を掴んでいる。
ディフェンスリーダーとしてその大冠の守備をまとめるDF戸島は「苦しい時間が続きましたがGKとDF陣が声を掛け合って最後まで集中して守れました」と試合を振り返る。
「相手は1部だけどビビらず強気に前から行こう」と格上に挑み、「(プレスを)剥がされても声と運動量で勝つ」と引いて守るのではなく、強気な守備で見事に無失点で抑えた。