5月9日、T2リーグ第9節日本学園高校対国士舘高校の一戦が駒沢公園補助競技場で行われた。試合開始前に降った雨の影響を感じさせない良好な人工芝のピッチでの一戦は日本学園が4-1-4-1、一方の国士舘は4-4-2の布陣で試合に臨んだ。

 まずはじめにチャンスを作ったのは日本学園。前半3分、左サイドでフリーキックを得ると、ゴール中央へクロスを送るがシュートまで持ち込こむことはできなかった。
 対する国士舘も10番・木村大輝のドリブルで中央を突破し、チャンスメークするとパスをつなぎ最後は8番・小松研貴がGKと1対1の決定機を迎えるがGKの正面を突いてしまいゴールを奪うことはできず。

 その後も国士舘はFWの10番・木村大輝、11番・長谷川未来にボールを集め、相手のディフェンスラインの背後をロングボールで狙い、攻撃の糸口を掴もうとするがなかなかシュートまで持ち込めない状況が続く。
 一方の日本学園も攻撃の中心である右サイドハーフの10番・宮下流阿とワントップを張る19番にボールが集まらず、歯痒いゲーム展開であったが、左サイドからのアーリークロスを多用する攻撃の中で流れを掴むと、待望の先制点が生まれる。

 20分、その日本学園の左サイドからの大きなサイドチェンジでボールを受けた右サイドの10番・宮下流阿のふわりと浮かせた優しいセンタリングをヘディングシュート。一度はバーに弾かれるも、19番・菊池壱星が押し込み1対0とリードを奪った。

 均衡が破れたことで中盤での競り合いが激しさを増す中、追いつきたい国士舘は40分右サイドからのクロスをゴール前で10番・木村大輝がフリーで合わせるも、ゴール左へと外し同点に追いつくには至らない。

 このままハーフタイムを迎えるかと思われた前半終了間際、右サイドでフリーキックを得た日本学園は19番・菊池壱星のフリーキックを中央で頭で合わせると、こぼれたところを2番・手塚遼が押し込み貴重な追加点を得て2対0という最高の形で前半を終える。
 前半を総括すると、両チームの攻撃の核となる選手の出来がそのまま結果に反映されたといえる。

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