浦和商のMF倉光匠はキープ力を発揮(写真=多田哲平)

 それでも後半は、追加点を奪おうと前掛かりになる浦和商に対して、DF3竹田勇汰(2年)とDF4石井遼太郎(1年)、そして楯と上篠の2ボランチがスペースを的確に埋めて、自陣深くへと入らせない。そしてボールを奪えば右サイドのMF10長岡凜(2年)を中心にカウンターを繰り出す。

 すると63分、上篠の蹴った右CKから竹田がダイレクトで合わせて華麗にゴールを撃ち抜く。これで大宮は3点目をゲットした。

 その後も攻撃の手を緩めず、67分には右サイドから切り込んだ上篠のクロスにファーサイドで待ち構えていた大竹が直接流し込んで4点目。そのまま浦和商を圧倒し4-1で勝利を収めた。

 初戦を制した大宮は、15日の2回戦で市立浦和と対戦する。

 一方で敗れた浦和商もボールを持てばダイナミックな攻撃を展開。特にMF7倉光匠(1年)とMF10市村匠真(1年)の2ボランチは巧みな技術で相手のプレスを剥がして攻撃の起点となった。また新井とFW16大森淳平(2年)の2トップの鋭い抜け出しも光った。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
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