昌平 vs 聖望学園(写真=佐藤亮太)

 前半は『さすが昌平』と思われるほど聖望学園を圧倒した。

 ミスを恐れず、トライし続ける。たとえボールを取られても即座に奪い返して、さらに挑み続ける。この反復作業で相手を制圧。

 攻守で織りなされる抜群の距離感と相手に何もさせない圧は圧巻だった。得点シーンは連係、セットプレー、カウンターと多種多様。誰からでも、どこからも、どんな状況でもゴールができる。昌平の強さを垣間見た。

 しかし、後半は一変。4点差で安心したのか攻撃の手が緩くなる。慢心か。油断か。少なからず、心のスキがあったかもしれない。

 これに乗じた聖望学園はセットプレーでチャンスを増やした。「やれることをやれないで終わるのはもったいない」「前半、うまくいっている時の頑張りが足りない」「不甲斐ない前半の自分たちを奮い立たせろ」ハーフタイム、聖望学園・山本昌輝監督の後押しが効いたようだ。

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▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
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