三重海星 vs 富士市立(写真=森田将義)

 後半に入ってからは、富士市立が前半以上に相手への圧力を高めた。「前半はもっと握らなければいけないのに力が入ったボールが、10cm、20cm足から離れていた。ただ、前半の終盤から握る、剥がすの判断が少しずつ良くなっていった」と振り返るのは、杉山秀幸監督だ。主将のMF8内木璃斗(3年)と渡邊が3列目からの持ち運びとパスで見せ場を作ると、後半5分には栗田のスルーパスから、FW9佐々木英貴(3年)が海星DFの背後に抜け出したが、DF4岡崎颯大(3年)がストップ。以降もゴール前の場面を作ったが、「ゴール前で絶対に打たせないよう意識していた。あとは技術が凄くので、無暗に前に出てしまうと崩されるので、最後はゴール前でしっかり身体を張ろうと練習してきた」(一見)海星の守備を崩しきれない。それでも、富士市立は攻め続けると30分には左を駆け上がったDF2野尻悠斗(3年)がPA内で倒され、PKを獲得。このチャンスを内木が冷静に決めて追い付いた。

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