熊谷 vs本庄東(写真=河野正)

 一方、4-4-2の熊谷は展開力のある梅澤寛人、パンチ力満点のキック力を誇る入江遥斗(ともに3年)の両ボランチを中継点に攻撃をスタート。前半5分、FW須藤星空(2年)の蹴った左CKを左SB髙野颯太(2年)が完ぺきにヘッドで捕らえたが、GKに阻止されて先制機を逃した。

 前半はやや本庄東のペースで進み、1-0で40分の戦いを終えた。

 後半に入ると序盤から互いに決定機を迎え、本庄東は4分に左FKからCB清水省吾(2年)がヘディングシュートしたが、惜しくもバーをかすめて加点ならず。熊谷は8分、須藤がゴール正面から決定的な一撃をお見舞いしたものの、GKのファンセーブに阻まれた。

 本庄東の決勝点は9分だ。MF森田翼(2年)のシュートをGK須藤大智(3年)が弾き、こぼれ球に素早く反応した栗原が確実に押し込んで2点目を奪った。13分には清水がFKを直接狙ったが、GKの正面を突いて加点できなかった。

 2点を追う熊谷は15分、ゴールやや右24メートル付近でFKを獲得すると、入江が壁の上をきれいに通過する弾道を蹴り込んだ。これで押せ押せムードとなり、21分に髙野が守備ラインの背後に抜け出してGK持田悠斗(3年)と1対1になったが、持田に左手でかき出された。36分には右SB佐藤立騎(3年)がロングシュートを放ったが、これもGKの好守に阻止された。3分のアディショナルタイムが終了し、私学の本庄東が逃げ切った。

 

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