この一撃で息を吹き返すと、市立船橋が持ち直す。活気を取り戻し、選手の運動量が増加。中盤での攻防でも競り勝てるようになり、一気に流れを引き寄せた。
その後は互いにゴールを奪えず、試合の行方はPK戦に委ねられる。互いに4本目を外して迎えた9本目。先行の市立船橋はCB五来凌空(3年)が成功させると、後攻の大津はCB村上慶(1年)がバーに当ててしまう。この瞬間、市立船橋の3回戦進出が決まった。
市立船橋は逆転を許し、その後は劣勢を強いられていた。それでも内川のスーパーゴールをきっかけにギアが入り、粘り強く戦ってライバルを振り切った。激闘を制した市立船橋は史上最多の5度目の優勝を果たすべく、31日の3回戦で帝京長岡(新潟)と対戦する。
(文・写真=松尾祐希)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)