橘 vs 桐光学園(写真=佐藤亮太)

 橘の最大のチャンスは0-0で迎えた19分。直接FKの場面。キッカーMF8早川旬の放ったボールは惜しくもバー直撃。これが決まっていたら、試合展開は変わっていただろう。

 桐光学園のワンサイドゲームとなったが、前半はほぼ拮抗した試合展開。ではなぜ、ここまで大差がついたのか。

 両者をわけたターニングポイントはPKとなった2点目。後半開始20秒、橘にPKの判定が下された。桐光学園には天祐。追撃を狙っていた橘には痛恨の極みとなった。

 「間違いなく2点目の時間帯は良かった。うちには安定を、橘にとって大きなダメージになった」と桐光学園・鈴木勝大監督。

 一方、「2点目を決められるのが早かった」と橘・山本義弘監督。「あのような展開になると攻撃的にいかなければならない。リーグ戦ならまだ2-0で我慢できたが、トーナメントなので、きょうのような結果になってしまう」と肩を落とした。

 さらに橘にとって不運だったのが、PKに関与した選手が後半開始と同時に投入され、加えてその選手のファーストプレーだったこと。走力をあげる狙いでの投入だっただけにチームも選手本人にも出鼻をくじかれたかっこうとなった。

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