東山vs京都橘(写真=雨堤俊祐)

 PK戦突入の雰囲気も出始めた89分、ついに試合が動く。東山は自陣からGKのロングキックを山岡琉惺(3年)が空中戦で競り合ったボールを、神林広翔(3年)が右サイドから持ち込んでゴール前へ折り返す。相手守備陣に当たったボールは、左サイドから中央へ走りこんできた神埼の下へ。「後悔のないように思い切って蹴った」(神林)右足のシュートがネットを揺らす。交替出場した3選手のプレーにより、東山が延長終了間際に先制点を決めた。

 アディショナルタイムには京都橘がCKのクリアボールから道倉悠聖(3年)が強烈なミドルシュートでゴールを狙ったが、東山GK二川のビッグセーブにより同点弾を許さず、試合はそのまま1-0で終了。東山が決勝進出を果たした。

 試合後、決勝点を決めた神埼は「後半に一度、決定機を外してしまったけれど『絶対にチャンスが来るぞ!』と励ましてもらっていた。決めれてよかった」と喜びの声をあげている。試合を決めた決勝点が、彼にとって今大会初ゴール。チーム内で最も低い身長161センチの小兵が、大きな仕事をやってのけた。先週までBチームでプレーしていた選手で、試合4日前にAチームに上がったばかりだった。「ゴールを決めた後「何も考えずに、応援する仲間の方へ走り出していた。一緒にがんばってきたみんなと喜びたかった」と話している。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)京都予選
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