東山vs京都橘(写真=雨堤俊祐)

 ヒーローとなったのは神埼だが、そこまで失点を許さなかった守備があってこその決勝点だった。最終ラインで身体を張り続けた海老原は「前半はロングボールのカバーなど上手くいかないところもあったけれど、後半は声を掛け合って修正できました。(守備の時間が続く中でも)チャンスは必ずあると信じていたし、京都橘の前線は上手さがあったけれど、自分たちも試合の中で対応や修正しながら戦えました」と振り返る。そんな海老原が称えたのがGKの二川だ。「いつも頼りになる存在だけど、今日は本当にすごかった」と守護神に感謝の言葉を送っている。

 キャプテンの濱瀬は「(選手権準優勝で)注目はされるだろうけど、特別な気持ちをもつのではなく、僕達は挑戦者。多少のプレッシャーはあるけれど、そこは割り切ってやっています」と話している。チャレンジャー精神を持って、決勝戦に挑む。

 敗れた京都橘にとっては、攻め続ける試合展開の中、悔しい敗戦となった。シュート数は4対16、相手の4倍のシュートを放ったがゴールを割ることができなかった。守備でも相手のカウンターをよく抑えていたが、最後の最後で綻びが生じてしまい、失点を許す結果となってしまった。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)京都予選
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