都立小川のFW井上快は惜しいシュートを放った(写真=志水麗鑑)
後半は明大中野がさらにポゼッション率を高め、ゲームの主導権を握る。しかし都立小川の堅守に手を焼き、攻めあぐねる時間が続いた。
都立小川は押し込まれても最終ラインが大崩れせず、前半同様にカウンターを狙う。そして53分には左サイドを崩してFW13井上快(2年)がクロスバー直撃のシュートを打ち、55分には左CKからFW11佐藤舷人(3年)が惜しいヘッドと、立て続けに絶好機を作った。
ピンチを凌いだ明大中野は62分、MF10赤根慶祐(3年)のクサビのパスをペナルティエリア内で受けたMF7馬場悟(3年)が、相手DFに倒されてPKを獲得。これを自ら決めて、先制ゴールをマークした。
終盤には都立小川の反転攻勢を受けたものの、GK1市川隼乃介(2年)の好セーブもあって1-0でタイムアップ。明大中野が都大会進出を決めた。
一方の都立小川は、敗れたもののカウンターには迫力があった。とりわけサイド攻撃は洗練されており、クロスから何度もチャンス作ったあたりには、小さくない収穫があったはずだ。
(文・写真=志水麗鑑)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選