都立江北 vs 都立東大和南(写真=河野正)

 先制点で勢いづいた東大和南は20分、GKがファンブルしたこぼれ球を4分前に途中出場したばかりのFW川島翼(3年)が無人のゴールに流し込んで決勝点とした。31分にも交代出場したMF下村幸蔵(3年)のパスを受けた甲野が、3点目を蹴り込んだ。

 敗色濃厚ながら最後までゴールを狙い続けた江北は39分、左右のCKを担当したほかロングスローから好機をつくった福山が、1点を返す執念のゴールを奪った。

 東大和南の指揮を執る遠田尚史監督は、同校に着任して2年目。昨年は副顧問の立場で指導に当たり、2月の新人大会から監督に就任。「今年のチームはサイドにスピードのある選手がいるので、攻撃スタイルとしてはこの特長を生かすようにしています」と話すと、「今日の前半はお互いに蹴り合ってしまい、ボールが落ち着かなかったが、後半途中からパスがつながるといい内容に変わりました」と2次予選進出を喜んだ。

 今年は新人大会、インターハイとも支部予選で敗退。遠田監督は「昨年はコーチとして経験できましたが、監督になってから都大会は初めて。やっとスタートラインに立てました。チャレンジャーの気持ちでぶつかっていきたい」と2次予選に思いをはせた。                       

(文・写真=河野正)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選