不動岡のMF矢口陽太は積極的にゴールを狙った(写真=多田哲平)

 試合が動いたのは終盤の79分。右サイドを突破した齋藤からクロスが上がると、ゴール前で待ち構えていた津田が流し込み、大宮が先制する。

 しかし後半アディショナルタイムの80+5分、左サイド(不動岡の右サイド)を打開されると、最後はこぼれ球を相手DF7福田琉晴(2年)に決められて土壇場で同点とされる。

 1-1で突入した延長戦では互いに勝ち越しゴールを奪えず、そのままPK戦にもつれ込む。

 すると、先攻・不動岡の3人目のキックを大宮GK1岸本蒼汰(2年)がストップ。一方で大宮はキッカー5人全員が冷静に決めて5-4で勝利。接戦を制した大宮が2回戦進出を決めた。

 かたや不動岡も敗れはしたが粘り強さを発揮。DF3島村舜也(2年)とDF16宮澤快(2年)のCBコンビとGK1藤井丈瑠(3年)はゴール前で奮闘。DF2稲田蒼志(3年)は運動量豊富に左サイドを走り回り、MF10矢口陽太(3年)は右サイドから積極的にゴールを狙った。

(文・写真=多田哲平)

▽第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選