聖望学園 vs 浦和南(写真=河野正)

 後半の聖望学園は選手交代やポジションの変更などで戦況の打開を図り、相手を上回る8本のシュートを放って反転攻勢に出た。

 6分にSBペイトン有玖主(2年)の右からの強シュートは相手GK金悠聖(3年)に足でクリアされ、左FKから33分にFW太仲貴哉(2年)が放った決定的なシュートもまた金の防御に遭った。タイムアップが近づいてきた37分、市原のシュートがバーに弾かれ、こぼれ球をペイトンが頭でつないだボールを太仲が左足で決めた。しかし1点返すのがあまりにも遅く、4年前と同じく準決勝で敗退した。

 山本昌輝監督は「相手の圧力を感じたのか、浮き足立って(ラインを)引いてしまったし、先制されたタイミングも悪すぎた。浦和南は想定以上に勝負強かった」と潔く相手の強さと完敗を認めた。

 両校の今季対戦は7月8日の県最上位S1リーグで1度だけあり、浦和南が3-1で勝っていた。

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