均衡を崩してからは、堀越の勢いが止まらない。中村が「前半は背後の抜け出しが少なかったので、ハーフタイムに背後の抜け出しを増やしていこうと話していた」と振り返る通り、スペースを仕掛ける回数が増えると、24分にはDF2竹内利樹人(2年)のパスから中村が右サイドを突破し、クロスを上げる。「奥に(伊藤)蒼太がいたのが見えたので、(髙谷)遼太の頭を越して、GKが触れないぐらいの所に入れれば良いかなと思っていた」。中村の狙い通り、ファーサイドにボールが入ると最後はFW11伊藤蒼太(3年)がヘッドで合わせて、2-0でタイムアップを迎えた。
(文・写真=森田将義)
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権