京都橘 vs 福知山成美

 後半開始直後の36分。福知山成美は相手の背後へ抜け出したデイビットがGKと1対1のチャンスを迎えるが、シュートはGK川尻修生(2年)の好セーブに阻まれる。同点ゴールを目指してベンチも動く。40分、ボランチで気の利いた守備を見せていたキャプテンの西野洵太(2年)らを下げて、準々決勝で決勝点をあげているMF式部楽人(2年)らを投入し、攻撃に関わる人数を増やしていった。だが、次のゴールを決めたのは京都橘だった。45分、相手DFを背負って縦パスを受けた増井が鋭いターンからエリア内へ侵入すると、GKのニアサイドを打ち破るシュートを決めて点差を広げる。「(味方にパスも出せたけれど)あそこはゴールしか見ていなかった。自分の得意な形を出せました」(増井)という得点は、相手が攻勢に出ようとした隙を突いた見事なものだった。

 リードを広げられた福知山成美だが、落ち込む様子はない。49分に山田がエリア内まで持ち込んでシュートを放つが、再び川尻がセーブ。53分にはデイビットがドリブルで相手DFを振り切ってシュートを放つが、ここも川尻が前へ出てコースを狭めたこともあって、惜しくもポストの外を通過していった。64分に左サイドからのクロスに合わせた山田のヘッドはクロスバーを叩くなど、決定機の数では相手とほぼ変わらなかったが、それを得点につなげることができなかった。

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▽令和5年度京都新人戦(新人選手権大会)
令和5年度京都新人戦(新人選手権大会)