一方、敗れた福知山成美。今大会は軸となる選手は固定しつつ、それ以外の選手を試合毎に入れ替えるなど、様々な選手や組み合わせを試している。準々決勝から準決勝にかけても、最終ラインを3人入れ替えた。今川宣久監督は「(先発する選手を)動かしつつ、(起用された選手を)戦わせたかった。前半は最後の1失点以外はよくやれていた。ただ、失点の仕方は守備をしっかりできていなかった。後半は攻撃に出ようとした反面、守備が少し疎かになってしまった」と振り返る。一方で「チャンスを一つでも決めれていれば」と悔しさもにじませた。この日は「(相手の)GKも良かったですけれど、今日はいっぱいあったチャンスをミスしてしまった」と反省の言葉をあげたデイビットが不発。彼とリチャードのナイジェリア留学生は、今年もチームの軸だ。キャプテンの西野は「まだ攻撃面で物足りなさはあるけれど、今年は中盤で攻撃を作れる選手が多いので、その良さを生かしていきたい」と話しており、新人戦で得た収穫と課題を今後のチーム作りに反映させていく。
(文・写真=雨堤俊祐)
▽令和5年度京都新人戦(新人選手権大会)
令和5年度京都新人戦(新人選手権大会)