盛岡大附の先発メンバー

　太田監督は「公式戦で青森山田と戦うことはこれまでありませんでしたし、初の東北大会で1つ勝って強度の高いチームとやれたのは良かったです」と語り、キャプテン小嶋も「全国のトップレベルと試合ができて、寄せの速さや体の単純な太さが違いましたが、ボールを持ったときのボール回しなどやれるところはありました」と選手権チャンピオンとの差は感じつつも、やれたこともあったと自信を得ていた。

　チームは今年岩手県リーグ1部に初昇格し、年末のプリンスリーグ東北プレーオフ出場を目標としている。「優勝して後輩をプリンスリーグ東北でやらせたい」と小嶋は意気込みを語り、「全国の常連とやって何が違うかを感じ、基準を落とさないでやってもらえれば」と太田監督はこの日の経験を糧に、新興チームをさらに成長させようと意欲を見せていた。

（文・写真＝小林健志）