尚志MF西丸由都(2年)は積極的に攻撃に関わる姿勢が実り、延長後半決勝点を挙げた

 延長前半は無得点だったが、試合が動いたのは延長後半だった。87分、途中出場のFW千住澪央(2年)の仕掛けからのシュートがポストに跳ね返り、こぼれ球をMF西丸由都(2年)が押し込み、ついに再びリードを奪った。青森山田は終盤ロングスローやコーナーキックのチャンスでGK松田駿(1年)が前に上がるなど、何とか得点を奪おうとしたが、尚志の守備の集中は切れず、2-1で尚志の勝利。午後の決勝帝京安積高戦へと駒を進めた。

 延長戦までもつれた激闘を制したのは尚志だった。仲村浩二監督は「この試合で出し切ろう、次の試合(決勝)のことは一切考えなくて良い」と最初からこの青森山田戦を主力メンバー、決勝をサブメンバーで臨むプランで戦わせ、選手たちに100%出し切らせたのが勝利につながった。先制点の起点となり、延長を含めて90分間全力で走り抜き、攻守で貢献したFW長坂は「相手の青森山田はプレミアリーグでも戦うチームで、絶対負けられなかったので、勝てて良かったです。自分はドリブルやパスでチャンスメイクして、守備で助けることもやろうと思いました」と献身的にプレーできたのが活躍につながった。身長164cmと小柄な選手だが、青森山田の屈強な守備陣に対しても「小さい頃から小さかったので、大きい選手をたくさん経験しているので、コツが分かっています」と間をすり抜け決定機をつくった。

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▽第23回東北高等学校新人サッカー選手権大会
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