こうなると不思議なもので、弱気の虫は一気に広がるもの。なかなか修正できない。一方、こんな意見も。「(追いつかれても)焦りはありませんでした。ただ前線で張った自分が味方に安心感を与えられなかったのは自分の責任ですし、後ろが焦っていたのならば、落ち着かせられなかったのも自分の責任です(FW23前田)」。頼もしさが伝わるが、ひとりの力では流れを変えることはできない。点差をつけられ、思わず天を仰いでしまう劣勢のなか、なぜ追いつけたのか。

 2点目を決めたFW23 前田は「諦めない姿勢を見せたいとチームを鼓舞しました。その姿勢が自分のゴールにつながりました。また仲間を信じたこと。クロスのタイミングがあっていたことも得点につながりました」と胸を張れば、同点弾のMF11 中台は「仲間が出したボールに信じて走りこまないといけない。仮に(前田)勘太朗のボールが良くなくても、もう一回、次の人がクロスをあげてくれるのを何回も待つしかない。そこは信じ続けたい」と信の一字。選手同士の結びつきの強さが感じられる。

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