年に何度も見られないだろう、サッカーの面白さがじゅうぶんに伝わる90分間。ピッチに目をやれば、まるで勝ったかのような盛り上がりの横浜FCユースと意気消沈のFC東京U-18。 両チームの明暗がわかれた。

 注目は後半。横浜FCユースはなぜ3失点したのか。そしてなぜ、終盤、追いつけたのか。

 まずは3失点について。和田拓三監督は、前半、チャンスがありながら追加点が取れなかったこと。そして後半、攻撃に人数をかけたFC東京U-18に後手を踏んだことを挙げた。その後手というのが後半2分の失点。ハーフタイムでイレブンは「無失点でいこう」と話し合ったが出鼻をくじかれた。「後半立ち上がりで失点してしまったのが一番大きかった」と主将DF3小漉。しかも失点は不運なオウンゴール。「(この失点が)焦りになってしまい、全体的にパスミスが多くなり、相手にボールを奪われるようになりました」と振り返れば、FW9庄司は「自分たちで流れがつかめず、集中力が足りませんでした」と心理的影響が大きく左右したようだ。

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