昌平はこの後もボール支配率で上回り、スピード豊かなサイドアタックをはじめ、ドリブルと壁パスで相手のマークをはがしては何度も得点チャンスを迎えた。

 3分に三浦のパスから主将のMF大谷湊斗(3年)が勢いのあるシュートを放てば、14分にはFW鄭志鍚(3年)の決定打のすぐ後に三浦が惜しいヘディングシュート。15分に山口、27分は鄭のスルーパスから大谷、36分には鄭が左FKのボールにヘッドで合わせるなど、前半だけで13本ものシュートを記録した。鹿島はつなぎのパスでミスが目立ち、好機でのクロスにもいくらか精度を欠いて昌平の堅ろうをなかなか崩し切れなかった。

 それでも前半22分、右2列目の中川天蒼(2年)のクロスに通算7得点のFW長疾風(2年)が、バーに弾かれるヘディングシュート。終盤には2度の決定機を呼び込んだ。主将の左SB佐藤海宏が、左2列目の小笠原聖真(ともに3年)とのワンツーから43分に打った一撃は惜しくもGKの正面。右SB松本遥翔(3年)がこの1分後に放った鋭い弾道のロングシュートも、右ポストをかすめていった。

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