それでも、右コーナーに合わせた6分、FKの流れから狙った11分と、いずれも兼松将が迎えたチャンスは枠を捉えきれず。逆に静岡学園も8分に左から星がえぐり、14分にはFKのこぼれから天野太陽が狙うなど、両サイドのスペースをついて反撃。お互いに奪ってからの早い切り替えで攻撃に転じ、緊迫した展開で時間が進んでいく。

大津 vs 静岡学園

 大津は21分、嶋本悠大からのパスを受けた畑拓海が右足で決定的なシュートを放つ決定機。ここは静岡学園のGK有竹拓海が阻止したが、アウトサイドでポイントを作ってから内へ入っていく形で流れを引き寄せると、27分、相手DFに囲まれた状況を自らのドリブルで突破した舛井が持ち込んで右足で決め、先制点を奪った。

 だが静岡学園も31分、右から佐々木雄基が持ち込んでCKを獲得。これを天野がニアで合わせて同点とする。

 直後の32分、大津はDFラインの裏へのボールに山下景司が抜け出すビッグチャンスを迎えたが、再び静岡学園GK有竹拓海の好守に合い追加点ならず。静岡学園も原、佐々木、天野ら攻撃陣が個人技の高さで局面を打開してスタンドを沸かせるが、決定的な形に持ち込むまでには至らず、1-1のまま前半を折り返した。

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