「残留を目標にスタートしたリーグでしたが、苦しい戦いもある中で勝点を積み上げることができ、途中から日本一を意識するようになりました。静岡学園は選手権でも勝ち上がれば当たる可能性がある相手ですし、こういう苦しいゲームはお互いに隙を見せた方が負けるという試合だったので、今日のような形で得点できたのはチームにとっても意味がある」と大津の山城朋大監督は言い、テクニカルアドバイザーを務める平岡和徳氏も「いろんな苦しい経験を積み重ねて、『進化するブルー軍団』の真骨頂を出してくれた。選手たちやスタッフ陣の頑張りもあるが、支えてくれた保護者の皆さんにも感謝したい」と満足げに話した。

 タイムアップの笛が鳴った瞬間の五嶋の咆哮が、選手たちが背負っていたものの大きさを物語るが、WEST制覇は通過点。EASTとのファイナル、そして選手権と、2つの頂を目指す道のりは、これからが本番だ。

(文・写真=井芹貴志)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2024 WEST
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