大津 vs 静岡学園

 迎えた後半の立ち上がりは大津が右から形を作ったが、50分過ぎからは静岡学園ペース。後半から天野に代わって送り出された山縣優翔が鋭い動き出しからボールを引き出すと、51分にはポストに嫌われたものの乾皓洋が狙う決定機を作るなど、大津陣内でボールを動かす時間を増やしていく。だが、佐々木、望月就王、篠塚怜音とつないだ57分、その後のコーナーから乾が狙った58分とゴールには迫るが決めきれない。

 逆に大津は62分、後半から出場していた溝口晃史がボックス内でボールを受け、「いつもはパスを探すが、今日はボールを受けた時点でゴールのイメージしかなかった」と右足でシュートを選択。一旦はGK有竹に阻まれたが、山下が詰めた後のこぼれに反応して右のサイドに突き刺して勝ち越し、再び1点差とする。

 終盤にかけては静岡学園が前に厚みを加えて点を取りに出たが、大津は五嶋を中心としたDF陣が跳ね返すだけでなく、中盤もしっかり横スライドしながら中へのルートを締め、1人1人の球際の強さも見せて2点目は許さず。このまま逃げ切って勝点を52に伸ばし、プレミアWEST初優勝とファイナル進出を決めた。

【次のページ】 第20節 大津 vs 静岡学園(4)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2024 WEST
高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2024 WEST