チーム強化はまだ始まったばかりだが、現時点での特長を尋ねると「前から圧力をかける選手同士の関わり方が良くなってきた。つなぐ展開も少し面白くなってきましたね」と解説する。“いい守りがいい攻めにつながる”とは一般論だが、室井監督は「いい攻撃がいい守備につながると思う。スムーズな攻めができれば自然と守りのリズムが生まれますからね」との持論を披露した。
1得点・2アシストの荻野は、湘南ベルマーレU-15出身でキックの精度はチーム随一だ。「一番の武器は両足でいろんな種類のキックを使えること。これでプレーの幅が広がりました」と話す。今大会2試合とK1リーグ3戦の計5試合で7得点・5アシストの活躍。すっかり攻撃の主軸となった背番号10は、「次の試合でも得点し、関東大会出場に貢献したい」と意欲を示した。
その出場権獲得に向けて主将の佐藤は、「11人全員で狙いを徹底してやり続けることが重要。準決勝も周りを的確に動かすプレーをして勝利したい」と抱負を述べた。
(文・写真=河野正)
▽令和6年度関東高校サッカー大会神奈川予選
令和6年度関東高校サッカー大会神奈川予選