同点ゴールを喜ぶ山形ユースの選手たち

 後半は逆に仙台ユースが攻める展開となるが、山形ユースは60分MF半澤光琉(3年)のCKから「ファーサイドに良いボールが来たので、椋太郎のところへ行って体、お腹で押し込みました」とDF三浦隼太(3年)が体ごとボールをゴールへ押し込み、同点に追いついた。

 追いつきたい仙台ユースは直後に、負傷のため7月の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会に出場できなかったFW古屋歩夢(2年)を投入。古屋は馬力のあるドリブルから次々と決定機をつくりポストにあたる惜しいシュートもあり、流れをさらに仙台ユースへと傾けさせる。さらに72分にはやはり6月末から負傷し、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会に出場できなかったFW齋藤俊輔(3年)を投入。ケガ明けの復帰戦となった2人のパワーで押し気味に試合を進めたが、山形ユースもU-15日本代表GK佐藤陸斗(1年)が確実なシュートストップを見せてゴールを許さない。終盤山形ユースは宮城県登米市のエスペランサ登米FC出身で、トップDF千葉虎士の後輩に当たる長身FW黒田ヨハン(2年)が強烈なヘディングシュートを2発放ったがゴールはならず。互いに果敢にゴールに向かい続けた激闘は1-1の引き分けに終わった。勝点28とした仙台ユースは勝点30の青森山田セカンドに首位を譲り、2位に後退したが、プレミアリーグプレーオフ出場権獲得決定にまた一歩前進。勝点19とした山形ユースも勝点20の尚志高セカンドと入れ替わり5位に後退したが、プレーオフ出場圏内で勝点22の3位聖和学園との勝点差が3に縮まり、プレーオフ出場に望みをつなぐ結果となった。

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