U-15日本代表でも活躍の山形ユースGK佐藤陸斗(1年)は後半のピンチも冷静なセービングで防いだ

 山形ユースは前半戦は新監督就任後間もなかったこともあり、なかなか結果につながらなかったが、この日はDFラインから丁寧にビルドアップし、ボランチのMF岩崎涼馬(3年)やMF古川雅矩(3年)もそうしたパス回しに関わりながら、前掛かりとなった仙台ユースの空けたスペースを再三突いて特に前半は優位に試合を運んだ。秋葉監督の戦術が浸透してきていることを感じさせる内容で、FW水戸部東次(2年)やDF菅原大幹(3年)の不在を感じさせなかった。「全国の強豪とやらせていただいて、基準を知ることができました。日々のトレーニングでもちょっとずつ基準が高まってきています。前半は狙いを持って自分たちでボールを動かしながら攻撃できました」と秋葉監督もチームの完成度が高まってきている手応えを感じていた。

 プレーオフ出場に向けて秋葉監督は「聖和とはまだ勝点差がありますし、(8位の)ブラウブリッツ秋田U-18までは勝点4差の中にあるので、どうなるか分かりません」とまだ残留争いに飲み込まれる可能性もあると慎重に捉えつつ「一つでも上の順位に行くために、一つ一つ大事に戦いたい」とまずは目の前の一戦必勝で、目標に到達しようとしている。

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