しかし、明秀日立がゴールを決め切れずにいると、徐々に気合と身体の動きが噛み合ってきた東洋大牛久に流れが傾き出す。そして試合が15分を過ぎたあたりから東洋大牛久が相手を押し込み始めると、32分にはロングスローをニアで逸らしたところに、長身のDF2東航太朗(2年)が飛び込みヘディングシュートで惜しいシーンを作る。
さらに東洋大牛久はボランチのMF10西畑遼祐(2年)や右WGのFW11松本啓志(2年)が状況によっては最終ラインに入るなど、守備面でも臨機応変に相手の攻撃に対応。ペースを譲ることなく戦い続け、そのままスコアレスで前半を終えた。
「前半は完璧だぞ!」
そう言ってピッチから戻ってきた東洋大牛久の選手たちをベンチで迎えた丸山和男監督。このやり取りからもわかる通り、東洋大牛久にとってはしてやったりの展開。逆に明秀日立は向かってくる相手に対し受けに回ってしまった前半となった。
▽令和6年度関東高校サッカー大会茨城予選
令和6年度関東高校サッカー大会茨城予選