中断中のプリンスリーグ関東2部6位の國學院久我山は、今大会初戦の準々決勝で多摩大目黒を2-1で下してのベスト4進出。4-3-3の配置で、精巧なキックを誇る主将のアンカー近藤侑璃(3年)が、セットプレーから良質なボールを供給すれば、FW藤田隼(2年)が好パスを連発して中央FW前島魁人(3年)がこれに合わせた。

 前島はこの形から前半17分と33分に決定打を放ったが、いずれも守備陣に跳ね返された。公式記録上、國學院久我山の前半のシュートはゼロだった。

 気温の上昇が続く後半に入ると、両チームとも次々にフレッシュな選手を投入し、戦局の打開を図った。

 立ち上がりは國學院久我山が攻勢に出た。3分、近藤が23メートル付近から狙ったFKは、間一髪のところでGKにセーブされた。18分に前島がミドルシュート、19分は交代出場したDF今井亮太朗(2年)の左クロスを前島がヘディングシュートしたが、枠を捕らえ切れなかった。

 一方の駒澤大学高等学校は、後半最初のビッグチャンスを得点に結び付け、決勝ゴールをものにした。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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