2点目を決めたFW9 宮本は「きのう(準決勝・日大豊山戦)はあまりいいゲームができず、どこか歯がゆい勝ち方でしたので、しっかり優勝できてよかったです」と勝ち方にまでこだわるのは強豪校たるゆえんだろう。

 この帝京に勢いを与えたのは後半開始、約30秒で先制弾を決めたFW10森田の存在。ゴールについてFW10森田は「試合前、監督からはニアに入りに行けと指示がありました。その作戦通りというか、ラビーニ(DF3 ラビーニ未蘭)がニアに入れてくれ、うまく決まりました」と話すとともに「サッカーは楽しいですね」と満面の笑みを浮かべた。そう感じるのも、うなずける。およそ1か月半前、FW10 森田は試合中に左ふくらはぎを痛め、戦線離脱。この決勝が久しぶりの出場となったからだ。FW10森田によれば、受傷後の約2週間、普段の生活に困るほど大変だったそうだが、ケガをしたからこそ改めて感じることもあった。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選