「普段、あまり感じなかった歩けることの幸せ、そしてボールを蹴ることができる幸せを改めて感じました。正直、インターハイ予選には間に合わないかと思いましたが、チームメイトや監督のおかげで出させてもらいました。1か月半前の自分の分も頑張ろうと思い、プレーしました」とFW10 森田にとって感謝の気持ちがこもった80分間となった。

 そして、その視線は全国大会に向けられている。2年前の2022年、徳島で開催されたインターハイ。決勝に勝ち進んだ帝京は前橋育英に敗れ、惜しくも準優勝となった。この大会、サポートメンバーとして帯同したFW10森田は「2年前の壁を越えたいです。このメンバーなら日本一になれます」と断言。さらに「自分に何ができるか考えたとき、自分は一番下手なのでだれよりも体を張ったり、声でチームを鼓舞したりすることしかできないので、全国でも続けたい」と活躍を誓った。

    

(文・写真=佐藤亮太)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選