神戸弘陵 vs 帝京

 シュート本数の少なさからも分かる通り、帝京にとって決して満足のいく試合展開とは言えなかった。「自分たちは距離感が特徴だと思っている。独特の近さを保ちながら、ワンタッチ、ツータッチで剥がしていくのが帝京のサッカー」(DF20田所莉旺、3年)だが、前半は判断良く前線からのプレスと構えた守備を使い分けてきて神戸弘陵に手を焼き、主通りにボールを動かせない。

 ボールロストからテンポよく自陣まで持ち込まれる場面が見られ、3分にはサイドからの長いパスが帝京陣内に入るとFW9白石蒼悟(2年)がタイミングよくゴール前に侵入。フリーでシュートを放ったが、懸命に並走した帝京DFがブロックし、CKに持ち込んだ。

 24分にはDF2阪上聖恩(3年)の縦パスから、FW11大垣颯楽(3年)が右サイドを突破。中に入れたボールをJ1湘南内定のFW10石橋瀬凪(3年)が左足で合わせたが、シュートはポストに阻まれた。30分には右スローを受けたMF6梅原良弥(2年)がゴール前にクロス。白石がヘディングで合わせたが、GK1大橋藍(3年)が防ぎ、0-0で試合を折り返した。

【次のページ】 1回戦 神戸弘陵 vs 帝京(3)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)