先制したものの試合の流れを完全に引き寄せることはできない。アタッカー陣を替えて、反撃に出た神戸弘陵に押し込まれる時間が再び続く。23分には石橋の中央突破から、相手ゴール前の中央でFKを獲得。阪上が直接ゴールを狙ったが、大橋の好セーブで難を逃れた。34分には右CKのこぼれ球をゴール前で粘り強く繋いだが、帝京は落ち着いた守りでシュートまで持ち込ませない。

 「疲れてきてクロスの質やゴール前への入り方が単調になっていた。そこの質が上がれば、もう少しシュート数も増えていたと思う」。谷監督の言葉通り、最後の精度を欠いた神戸弘陵に助けられながらも帝京が勝利を引き寄せた。

(文・写真=森田将義)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)