東山 vs 静岡学園

 後半に入ってからもパワフルな攻撃で相手に圧力を加え続けた東山の時間は続く。後半7分には中山が巻いてゴール前に入れた右CKから、DF4津崎翔也(3年)がヘディングシュートを放つ。

 山下に代わって前線に入ったMF15野田凰心(2年)もハイプレスでチームに貢献しつつ、攻撃でも見せ場に絡む。25分には右サイドを抜け出し、ゴール前にマイナスのパス。井上のシュートはDFに阻まれ、こぼれ球をすかさずFW9小西凌介(3年)が狙ったが、GK1野口晟斗(3年)の牙城を崩せない。

 狙い通りの展開ながらも、追加点が奪えずにいると試合の雰囲気は変わってしまう。「セットプレーで点を取れなかったのは、向こうに元気づける条件を与えてしまった」と振り返るのは福重監督で“守れている”と静岡学園に思わせてしまったことで、最後の最後で一瞬の隙が生まれてしまう。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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