我慢の時間が続いた静岡学園だったが、35+8分には左サイドを仕掛けたDF6鵜澤浬(3年)がゴール前にクロス。ファーに流れたボールをMF16原星也(3年)が折り返すと、最後はMF7天野太陽(3年)がヘディングで叩き込み、同点に追い付いた。
すぐさま迎えたPK戦では「3年生を勝たせたいという想いで、PK戦に挑んだ」と話すGK17麻生太朗(1年)がルーキーとは思えない堂々とした駆け引きで2本のキックを止めたが、野口が3本阻止し、静岡学園の勝利となった。
試合後、「最後のワンプレーまで戦い続けるのが、次の宿題というか課題。反省して、次に行くしかない」と口にしたのは福重監督。次に目指すのは、冬の選手権での日本一。目の前で勝利を逃した経験を無駄にせず、更なる成長を目指す。
(文・写真=森田将義)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)