状況を好転すべく後半開始、横浜創英はFW11川上哲平(3年)を投入。前線からプレスをかけ続けるFW11川上の起用で、MF7福田裕翔(3年)、DF2岡本ナオ(3年)、DF14 河井誠治(3年)らが攻撃参加。なかでもDF2岡本の良質なクロスで徐々にチャンスを広げた。

 あとひと押しが続くなか、後半29分、左サイドMF10小川秀太(3年)のクロスにゴール中央FW11川上が決め、同点。5分後の34分、コーナーキックから最後は途中出場のMF18波多野匠(3年)が押し込んで逆転。さらに5分後の39分には左サイドから突破したMF7福田がそのまま決め、3点目を挙げて、勝負あり。終盤、10分間で3ゴールを決めた横浜創英が逆転勝利を収めた。

 「ハーフタイムで選手には『慌てなくいい。大丈夫、このままで行こう』そう言いました」と横浜創英・宮澤崇史監督。そう伝えたのは約5ヶ月前、ほぼ同じ試合を経験していたからだ。令和6年度関東高校サッカー大会Bグループ1回戦・検見川戦(5月25日)。試合は同様、先に失点したものの、終盤、残り約10分で3得点を挙げての勝利。

 宮澤監督は「試合の主導権は握れていたので、1点決まれば、追加点が入ると見ていました。その1点がもう少し早ければよかったですが、想定内の戦いができました」と言えば、同点弾をアシストしたMF10小川は「このまま続けていれば、ゴールは入ると思いました。慌てずにボールを動かせば、相手は疲れてくると思っていました」と振り返った。

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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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