大津 vs 四日市中央工

 新システムによって相手ゴール前での存在感が増しているのは、ボランチからシャドーにポジションを上げた嶋本。「個人的には点に絡む仕事が要求されていると思うので、しっかり数字に拘って、これからやっていきたい」と話す通り、シャドーの位置から前方やサイドに飛び出し、攻撃をけん引すると試合開始直後にはMF44舛井悠悟(3年)がスピードを生かして右サイドを縦突破。中に送ったボールのこぼれ球を嶋本がボレーで叩き込み、大津が幸先の良いスタートを切った。

 1点取ってからも攻撃の勢いは衰えない。「インターハイの時にブロックを敷かれた中、人が動かず相手が構えたところに仕掛けて全部跳ね返されてしまった」(山下)という課題を踏まえ、相手の状況を見て選手がポジションを入れ替えながらボールを動かして相手を翻弄。特に縦と中を自在に使い分けたDF25野口悠真(3年)とMF83溝口晃史(3年)の両SBは捕まえづらく、四中工を押し込む原動力になった。すると、6分にはPA右でボールを受けた山下が強引にゴール前に入って打ったシュートが決まり、リードを2点差に広げる。

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