右サイドから再三仕掛けてチャンスを作ったMF11佐藤。
一方で、その後の2失点には不満も口にした。「失点ゼロを伝えていた。差がついたことで気の緩みが出た。そこは課題です。まあ勝ったということで(試合の採点は)80点」
今年の北越はチーム結成時からなかなか調子が上がらず、様々なシステムを試行錯誤してきた。そしてようやく夏を過ぎてベースとして固まったのが、守備から試合を作っていく5-4-1の布陣。対する新潟西は3-5-2。守備に転じても4バックを敷いてショートカウンターを狙う。しかしこの日はディフェンスラインが押し込まれ5バックになる場面も度々。5枚のラインを高い位置に保つ北越の圧力が効いていた。「キャプテンとして辛いシーズンだったが、夏から、強度を強く保ち、守備を人任せにしないようにしてきた。夏休み明けから良い方向にチームが向かっている」と、FW10岩﨑大翔(3年)。試行錯誤してきたことで選手のポリバレント化も。選手層が厚くなった。2点目を決めた鷲尾は言う。「夏休みの前まで結果が出なくて苦しかった。県総体の準々決勝で負けて、そこからいろいろ見直して頑張ってきた。借りを返したい」。そのターニングポイントとなった相手が開志学園JSC。次戦、準々決勝で再び相見える。
(文・写真=いのうえ・しんじゅ)
▽第103回全国高校サッカー選手権新潟予選
第103回全国高校サッカー選手権新潟予選