那覇西は今大会5試合で32ゴールを決めるも、最後の最後で初失点を喫し「守備の整理は必要」と、あらためて兜の緒を締め直した運天監督。全国の猛者との対峙を前に、明確となった課題を大きな収穫と捉え、全国に向けて準備したいと話した。そしてチームにとっては何より、昨年おととしと決勝でPK負けを喫した呪縛をようやく解いて「チームとして勝つことが出来た」(亀田)こと。悔しい思いした先輩の分も背負ってきた選手たちは4年ぶりの戴冠に喜びを噛みしめた。もちろんここで満足して終わるわけでもない。2ゴールの玉寄は「後輩や子どもたちへ沖縄のサッカーは強いんだという姿を見せたい」と話した。全国の檜舞台で1試合でも多く那覇西の存在感を示したいという挑戦心を抱き、1994年に那覇西が達成した県勢最高のベスト8超えを目指す。

(文・写真=仲本兼進)

▽第103回全国高校サッカー選手権沖縄予選
第103回全国高校サッカー選手権沖縄予選