滝川第二イレブン(写真=森田将義)
勝利までの道のりは決して楽ではなかった。試合開始とともにAIE国際に押し込まれると前半11分には左から中に入ったMF11宮城丸(2年)のパスから、MF7角山壮大(3年)がゴール前を抜け出そうとする。DF16浜口巧成(2年)が対応にしに行ったところで後ろから倒してしまい、決定機阻止によってレッドカードの判定。開始早々に滝川第二は10人での戦いを強いられることになった。
高い位置からボールを奪いに行くのが滝川第二のスタイルだが、1人少ない状況で本来の戦い方を貫くのは難しい。素早くDF3加野陽己(3年)を入れて、システムを変更。「10人になったら点が取りにくくなるので5バックでしっかり守って、あわよくば1点取れれば良いと考えていました」(三宅)とブロックでの守備に切り替えた。
インターハイ予選の3位決定戦で対戦していたこともあって、相手の特徴を踏まえた対策はこの1週間やっていた。「相手の起点になっていた宮城丸。彼は速いので、2、3人で覆いかぶさって自由にさせない」と振り返るのはDF5酒井悠利(3年)で、サイドの選手は相手にかわされないよう簡単に飛び込まないで複数人で囲い込む。中へのボールに対してもDF4樋渡航(3年)を中心にしっかり対応。MF20南壮一郎(2年)も気の利いた守備で要所を抑えて、無失点で試合を進めていく。
▽第103回全国高校サッカー選手権兵庫予選
第103回全国高校サッカー選手権兵庫予選