エンドが変わった後半は流れが一変する。「相手が元気な時に耐えて後半行こうと選手に言っていた」と明かすのは吉田監督で、追い風を武器に草津東のエリアでプレーする機会が増加。得点には結び付けなくても、「出だしの部分が速くなったのでセカンドボールを拾えていた」(中村)ため、二次攻撃が可能となり、立命館守山のペースとなった。

 後半14分には「奪った後に出すところが見えている」と胸を張る中村がセンターサークル付近でのボール奪取に成功。そこから縦パスを入れ、抜け出したFW27本郷隆太(1年)がゴールを狙ったが、シュートは相手守備陣に当たってCKとなった。31分には左サイドでの仕掛けからCKを獲得。MF35永井優翔(2年)がゴール前に入れたボールが相手の守備に当たりながらも直接ゴールネットを揺らし、同点で前後半を終えた。

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▽令和6年度滋賀新人戦(新人選手権大会)
令和6年度滋賀新人戦(新人選手権大会)